ちょこ西の東大編入体験談

『はじめに』から必ず読んでほしいです

受験勉強2/3

この記事では志望校を東大に変えてから冬休みが終わるまでの受験勉強をまとめています。

①4年夏休み

 東大を考えると『編入数学徹底研究』だけでは問題のレベルが不足しているように感じたので、徹底研究を進めながら『編入数学徹底演習』の特にベクトル解析、確率、複素解析線形代数の部分を苦しみながら進めました。
 『編入数学徹底研究』で足りないところを『編入数学徹底演習』で補いながら勉強をするという感じです。8月末に『編入数学徹底演習』の2周目が終わりました。

 また、物理もこの頃本格的に勉強を始め『名問の森』(力学の方)に取り組みました。かなり難しかったですが、分からない所は教科書やネットなどで調べながら進めました。力学の範囲が終わったのは9月初旬くらいです。続けて9月下旬に熱力学の範囲を終わらせました。

 物理は考え方さえ合っていれば後は数学(計算)です。この頃は『編入数学徹底研究』のおかげで基礎的な計算力が底上げされてきていたので(初期状態が低すぎたとも言う)勉強が割とスムーズに進んだ気がします。

②4年夏休み直後〜冬休み直前

 数学はこのあたりで東大の過去問に手を付けました。平成12年のものから手を付けましたが、意外と解けて嬉しかったです...が、後述しますがこれは罠でした。物理を進めつつ、分からない所を調べたり飛ばしたりしながら数学の過去問を平成12〜18年のものを解答しました。
 物理は「やべえ、電磁気なんも分からん...」となっていたのでマセマの『電磁気学』に手を付けました。電磁気学にはガウスの発散定理(点電荷の)などベクトル解析の知識が多く登場しますが、数学の勉強でベクトル解析をかなり練習したのでスムーズに進み、10日くらいで終わりました。(10月初旬)
 (ところで英語は?)

 また、大学物理の範囲の力学もやった方が良いと聞いたので『演習力学』(黄色い本シリーズ)も急いで進めました。やはりこれにも数学がかなり活きました。だいたい1ヶ月くらいかかったと思います。演習力学は、めちゃくちゃ難しいものと最後の解析力学のところはやらなくても良いと思います。(ただ,本当に何が出るか分からないので,ラグランジュの運動方程式の簡単な問題くらいはやったほうがいいかも)

③4年冬休み

 東大の数学の過去問がかなり解けたので正直油断していましたが、これは罠で平成20年あたりの過去問から全然解けなくなってかなり焦りました。20年以降難易度が急に上がっていると思うので、過去問に手を付けるときは注意して下さい。

 物理は『名問の森』の電磁気範囲を進め、1月初旬に終らせました。後の記事で詳しく説明しますが、マセマの『電磁気学』は大学寄り(微積が多い)、『名問の森』は高校寄り(微積ほぼ無し)の内容で問題の内容が大きく異なります。東大の物理は高校物理7割、大学物理3割くらいの割合で出ている感じがあるので、どちらもやった方が良いと思います。

 また、この時初めて英語に手を付け始めました。過去問をチラ見したものの全く読めず(8割くらい知らない単語)、ただでさえ苦手な英語をこの時期から始めたことを後悔しました。(みんなはなるべく早く、やろう!)
 とりあえず12月のTOEICの対策として有名な単語帳『金フレ』を頭に叩きこもうとしましたが、見たこともないような単語ばかりで、右の耳から入って左の耳から出るような感じであんまり身につきませんでした。
 そんな中、英単語暗記アプリ『mikan』(無料)を見つけて、収録されているTOEICの単語集に取り組みました。個人的にはこっちの方がやりやすかったです。

④絶望

 12月初旬にTOEICを初めて受けてきました。前述の単語アプリなどで割と頑張って対策しましたが、そもそもの英語力が皆無だったので435点しかとれませんでした。
 東大編入試合格者のTOEICの平均点はおよそ820点という情報を聞いていたので、心が折れそうになり英語の勉強をするのがしんどくなりました。

 2次試験の会場で1次合格者20人のうち10人くらいにTOEICの点を聞きましたが、みんなたいてい830±15点くらいだったのでこの情報は正しいと思います(950点越えの超優秀な方もいらっしゃいました)

⑤冬休み直後〜春休み直前

 この頃知識がポロポロ抜けてるような感覚に襲われ、『編入数学徹底研究』の狂気の3周目を始めました。流石にスラスラ解けるようになっていたので1ヶ月くらいで終わりました。(1月初旬)
 このような執拗なまでの基礎練習のおかげで、微分方程式、行列を対角化してn乗を求める問題、留数定理を用いた複素積分など「解き方のパターンが少ないが記述量が多い問題」は素早く確実に、たとえ徹夜明けの脳死状態でも解けるようになりました。個人的にはこれが1次試験の数学の勝敗を分けたのではないかと思っています。
 また、その他にも特殊な解法の微分方程式など分からない所をネットや調べたり、『編入数学過去問特訓』に手を付けました。

 物理はとりあえず『演習力学』『マセマの電磁気学』『名問の森』などで力学、電磁気学、熱力学の対策をひと通り終わらせたので(ほんとに?)東大の過去問に手を付けました。難しかったですが、解けないほどでは無かったので分からない所を調べたりしながら平成12年〜20年あたりのぶんを進めました。

 英語は2回目のTOEIC(3月)に備えてTOEIC特急シリーズの『文法特急』『読解特急』を読み進めていました。この2冊はかなりオススメです。
 また読解スピードがあまりに遅いことに気が付き、『速読英単語(必修編)』を必死に読みました。